夏のような陽気

 海水浴場の開催中止について

今年は、新型コロナウイルスの影響で、巷のニュースによると神奈川県では海水浴場開催中止の報道が相次いでいますね。調べてみると、新型コロナウイルス感染リスクのために、神奈川県では2020年夏は25箇所の海水浴場を開設しないと決定しているようです。それに合わせて海の家や臨時駐車場も開設されなくなります。
実際には、完全に海岸をガードして入れないようにする施策ではないようですので、治安維持や海の事故への増加が問題視されます。

そういえばゴールデンウイーク期間中は砂浜の閉鎖や潮干狩りを禁止していましたが、柵をのり越えて砂浜へ繰り出している方々が結構たくさんいらっしゃたのをテレビのニュースで拝見しました。

真夏の炎天下に、涼を求めて海水浴や水遊び、プールへ出かけたくなるのは人間の性であり、自粛することはかなり難しいのではないでしょうか。

新型コロナウイルス感染の罹患リスクと水の事故によるリスクと、単純比較は出来ませんが、非常に悩ましい状況ですね。近隣の千葉県や茨城県静岡県などの海水浴場でも、すでに今夏の海水浴場の閉鎖を決めた所が続々と出てきているようです。あちこちで水の事故が多発しない事を今から祈るばかりです。

神奈川県は海水浴シーズンを前に、「新型コロナウイルス感染防止策ガイドライン」を海水浴場開設者に示しており、それを受け、各市では「(ガイドラインを踏まえ)各組合が苦渋の選択をした以上、海水浴場を開設しない場合の共通ルールも示すべきだ」としております。確かに、開催しない以上、その弊害に対する対応策はセットですよね。

 

学校での水泳授業のこと

今年は、授業時間数等の関係もあってか、学校での水泳授業も中止されるところが多数あると伺っております。

プールは水質管理さえしっかりしていれば、ウイルス対策には特に問題はないのですが、更衣室が3密になりやすいとの事で、それを理由に取り止めにするケースがあるようです。

現在、公共施設の温水プールでは、入場定員数の制限や換気、スタッフのフェイスガード着用など、一定の感染症対策により再開されている施設が多数あります。千葉のスポーツクラブでクラスターが発生した事例はありましたが、スイミングスクールやプールではクラスター発生の事例はこれまではありません。引き続き、プール管理者の皆様におかれましてはウイルス対策を実施し、安全なプール運営に取り組んで頂ければと思います。同時に通常より取り組んでおられる遊泳者に対する安全及び事故防止対策にも、どうかぬかりなきようお願い申し上げます。

 

プール(水泳場)における新型コロナウイルス対応ガイドライン(第1版)の公表

当協会でも非常事態宣言の会場により、プール(水泳場)の再開に際して、ガイドラインを策定しました。詳細は協会HPでご確認ください。

現在、夏季の屋外レジャー型の大型施設等に関連するガイドラインも策定出来次第、公表いたします。

 

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だんだんと気候が暑くなりますので、マスク着用による熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい。のどが渇いたと感じるときは、すでに体内の水分が不足している状態だそうです。

今年もプールにおける水の事故ゼロを目指して、引き続き精力的に活動してまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プール施設の再開

 プール施設の再開ですね。

 緊急事態宣言解除後は、特に首都圏では、6月1日から再開された施設が多かったのではないでしょうか。

その間、設備にはビニールシートによる仕切り板の設置や手指消毒用アルコール の複数個所への設置、スタッフ用のマスクやフェイスシールドの準備、案内掲示物の設置など、準備に追われたものと思われます。

ニュースを見ていますと、授業の遅れを取り戻す関係から学校では夏季休業期間の短縮など、課題山積のようですね。地域により今年の水泳の授業を取りやめたところ、頑張って実施するところなど様々なようです。学校行事についても同様ですね。

コロナの対応で、本当に社会が一変してしまいました。

社会生活においては、接触感染、飛沫感染が心配なところですが、首都圏の通勤電車などはすでに密な状態になっているとの事、テレワークが可能な会社は、継続する必要もありそうですね。

 

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出張講習指導を実施しました。

さて、そうした社会情勢の中、当協会の技術委員が、5月30日、31日、6月1日の3日間にわたって、都内某超一流ホテル様からご依頼頂き、施設内のプールスタッフの皆様を対象に、プール安全講習会の講師を務めさせて頂きました。

3密を避けるため、プール利用においても、新たな利用ルールに基づいて、施設をご利用されるゲストの方々に対する対応方法や利用規則の周知方法、施設の危険個所の再確認、監視活動における注意点など、リスクマネジメントの観点からお話させて頂きました。合計13名のスタッフの皆様とプール再開を踏まえ、改めて安全講習会を通じて「安全・安心」の重要さを共有出来ました。引き続き、清潔で安心、安全な運営にまい進なされることをご祈念いたします。

他のプール施設運営における関係者の皆様、当協会では出張によるスタッフ向けの安全管理講習会の講師派遣のご依頼を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。長年、現場で実務を積んだベテラン講師より実践的な安全管理のノウハウをお伝えいたします。

 

もうすぐ梅雨入り

はやいもので6月に突入し、そろそろ梅雨の時期が到来ですね。だんだん蒸し暑くなってくる今日この頃です。

今年は海水浴場の開催が中止になる所も多く、海や河川、湖沼における水の事故が大いに心配されます。学校の水泳授業も中止される所が多く、夏休みの時期にプールで泳げない子供たちが川や湖沼などで遊んでの事故を未然に防ぐのは、大人の責任ではないでしょうか。

長期予測では、今年は猛暑になりそうだとの事で、余計に心配されます。

新型コロナの予防の観点から、空調の効いた部屋でも、定期的な換気が必要だとされ、マスク着用による熱中症の増加など、健康不安の要素がたくさんあります。

今はまだ大丈夫かもしれませんが、真夏の炎天下にマスクはかなり危険です。一日も早くワクチンが開発されることを祈るばかりです。

 

それでは、手洗い、うがいをこまめに行い、免疫力を高めて生活して下さい。

新型コロナウイルスで日本経済停滞

 

新型コロナウイルス感染症によりイベント等の開催自粛要請

新型コロナウイルスの影響で、中小企業や個人事業主が特に疲弊しております。本来は華やかなイメージが溢れる桜の咲く季節を目前にして、この先どうなるのか、国民の間には先行きが不明なことから、不安がどんどん高まっていますね。3月11日の日本株市場は、足元での乱高下の流れは落ち着きそうで、日経平均の2万円近辺でのこう着になりそうです。

令和2年3月10日、安倍総理は、総理大臣官邸で第19回新型コロナウイルス感染症対策本部を開催しました。会議では、新型コロナウイルス感染症への対応について議論が行われました。安倍総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「1、2週間が、急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際とされた新型コロナウイルス感染症の現状について、昨日の専門家会議では、爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度持ちこたえているものの、同時に依然として警戒を緩めることはできないとの見解が、新たに示されました。
また、3月19日頃を目途に、これまでの対策の効果について判断が示される予定です。引き続き、国内の急速な感染拡大を回避するために、極めて重要な時期にあります。
政府としては、先般決定された基本方針において、イベントの開催の必要性について主催者等に検討をお願いし、またそれを踏まえて、全国規模のイベントについては中止、延期、規模縮小等の対応を要請したところですが、専門家会議の判断が示されるまでの間、今後概ね10日間程度はこれまでの取組を継続いただくよう御協力をお願い申し上げます。
また、専門家会議においては、換気が悪く、多くの人が密集し、近距離での会話や発声が行われたという3つが同時に重なった場で、より多くの人が感染していたとの知見も示されております。
国民の皆様におかれましては、こうした場所や場面をできるだけ避けていただくよう、お願いいたします。(以下、省略)」

 

引き続き、暫くはイベントの開催は自粛の方向ですね。

先日のブログでも取り上げましたが、スポーツクラブやスイミングクラブなども公共・民間問わず、休館や時短などの自粛に繋がっており、経営に打撃を与えております。

 

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プールの衛生管理について

プールは元来、不特定多数の方が水を共有して運動やレクリエーションを行う為、衛生管理等については国の基準の元で管理されております。室内換気やプール水の循環を確保し、定期的な水質検査を常時行うようになっております。そして保健所の管轄下において厳しいチェックと指導下により運営されているのが現状です。

プール水は適切に管理されていれば塩素により消毒されており、新型コロナウィルスは紫外線と熱に敏感で、56°で30 分間の加熱やエーテル、塩素消毒剤、過酸素酢酸、クロロフォルムを含む脂溶性薬剤によって有効に不活化できるとされております。また塩素による腐食防止の観点から換気も良くされているのが普通です。この為、プール水槽内に限って言えば、安全な環境であるとも言えます。

但し、更衣室で、たくさんの人が同時に更衣をする際は、密集環境になるケースが想定されます。専門家会議の指摘で、換気が悪く、多くの人が密集し、近距離での会話や発声が行われたという3つが同時に重なった場で、より多くの人が感染していたとの知見も示されているとの事で、乾燥していたり換気の悪い更衣室で、一度に多くの方が更衣し、更に至近距離でおしゃべりが盛んな状態となるようなケースは、丁度、水泳教室の前後の更衣室内がこれにあたりますね。また、エアゾルによる感染も一部してきされているようなので、屋内のジャグジーバスに浸かりながらお友達と長時間おしゃべりしていると、濃厚感染に繋がる可能性が大きいですね。

 

プールにおける水質管理(衛生基準、塩素管理手法)

1)水質基準と水質検査

(1)プールの水質基準等

プールの水質、空気(屋内プール)、照度(屋内プール、夜間使用プール)の基準は、「遊泳用プールの衛生基準について」(厚生労働省)や「学校プールの衛生管理基準」(文部科学省)に定められています。但し、水質については、原水に海水、温泉水等を使用する場合、公衆衛生上、支障がないと認められるときは適用しないことがあります。

 

(2)水質基準

水素イオン濃度は、pH 値5.8以上8.6以下であること。

pH値とは、水素イオン(H⁺)濃度の逆数の常用対数をとったものです。よってpH値が1違うと水素イオン濃度は10倍変化することになります。水には種々の物質が溶けており、理化学的あるいは生物学的作用により、その割合によって、中性、酸性、アルカリ性を呈します。pH値5.8~8.6の値は、私達が日常使用する水道水の基準と同じです。

変化の要因は水泳者による汚染の他、コンクリートのあく、浄化設備に使用する凝集促進剤及び消毒用塩素剤の影響などによるもので、汚染の増加や水質管理の不適切等の水質変化の指標となります。酸性となり、pH値が低くなると、皮膚や粘膜を刺激し、ろ過器や配管などの設備を腐食させる恐れが出てきます。また、アルカリ性となり、pH値が高くなると、塩素による殺菌力が弱まるという欠点があります。消毒用塩素剤に塩素化イソシアヌル酸を使用しているプール施設では、pH値が極端に低くなる場合があるので、pH値の確認を怠らないようにし、補給水の増量等、適正な維持管理が重要です。

 

濁度は、2 度以下であること。

水の濁りの程度を示したもので、精製水1ℓ中に標準カオリン1㎎が懸濁しているときの濁りを1度としています。濁りの原因は、塵埃、人脂垢、付着物等によります。濁度が高くなるとプールの底が見えなくなり、事故の発見の遅れや濁りの原因物質により眼球を傷つける恐れもあります。濁度が高い場合には、ろ過装置の適正な運転、補給水等で水質の改善が必要です。

 

過マンガン酸カリウム消費量は、1 2 mg/L 以下であること。

主として水中の有機物によって消費されるKMnO4の量をいいます。プールでは、垢、付着物、人脂、鼻汁、痰、水着の色素、化粧品、藻、水中での排尿、空気中からの塵埃等が原因する有機物が増大すると、この値が高くなるため汚染の指標となります。この値が高い場合は、ろ過装置の適正な運転、補給水の増量及びプール利用者に対するシャワーの励行の指導等を行い、水質を改善する必要があります。特に、通年使用する屋内プール施設や水泳者の多いプール施設については、過マンガン酸カリウム消費量が高くなる傾向があるので、補給水を十分に注入し、プール水の換水の回数を増やす等のきめ細かい施設の維持管理が必要です。

 

遊離残留塩素濃度は、0.4 mg/L 以上であること。また、1.0mg/L 以下であることが望ましいこと。(塩素消毒に代えて二酸化塩素により消毒を行う場合には、二酸化塩素濃度は0.1 mg/L以上0.4 mg/L 以下であること。また、亜塩素酸濃度は1.2 mg/L 以下であること。)

遊離残留塩素は、水中に残留した殺菌力を有する形態の塩素の事で、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの形態で存在するものを指します。遊離残留塩素は、細菌類や消化器系病原菌等に対して殺菌効果があり、疾病予防などプールの衛生管理上、重要な意義があります。プール水中にアンモニア有機物の量が多いと、結合残留塩素が生成しやすくなって殺菌力が弱まり、トリハロメタン等の消毒副生成物の増加もあるので、遊離残留塩素の測定は、毎時1回以上必ず行い、適正な濃度管理が必要です。なお、濃すぎても悪影響があるので、1.0㎎/ℓを超えないよう保つことが望ましい。

 

大腸菌は、(試料100中に)検出されないこと。

大腸菌は、通常、人や動物の腸管内に生息しています。赤痢菌など消化器系病原菌の検出は煩雑なので、共存する大腸菌をもって汚染の指標としまう。プール水中に大腸菌が存在することは、プール水が人や動物の糞便によって汚染されている可能性を示します。水泳者に対して、シャワー等の使用の徹底を図るとともに、プール水の消毒を十分に行う必要があります。

 

一般細菌は、(試料100中に)200CFU/mL 以下であること。

一般細菌には、大腸菌よりも高い塩素抵抗性をもつものがあり、また、糞便以外の汚染のときも鋭敏に反応することが多いので、汚染指標としての感度は大腸菌よりも高いといえます。水泳者に対して、シャワー等の使用の徹底を図るとともに、プール水の消毒を十分に行う必要があります。

 

トリハロメタンは、暫定目標値としておおむね0.2 mg/L 以下が望ましいこと。

トリハロメタンは、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの4種類の合計値であり、塩素剤と水中に存在する有機物とが反応して生成され、発がん性を示すといわれています。水道法でも基準が設定されています。

 

加温装置を設けて温水を利用する場合はプール水からレジオネラ属菌が検出されないこと。

レジオネラ属菌による感染症を防止するため、1年に1回以上検査を行い、菌が検出されないこと(10CFU未満/100㎖)を確認してください。レジオネラ属菌は循環ろ過装置や循環配管等に留まるバイオフィルム(生物膜)を増殖します。予防には、普通のプール水の消毒の他に、循環ろ過装置や循環配管等の定期的な高濃度塩素消毒や配管洗浄などが求められます。

 

(3)その他の基準 遊泳用プールの衛生基準

循環ろ過装置の処理水質は、その出口における濁度が、0.5度以下であること。(0.1度以下が望ましいこと。)

屋内プールにあっては、二酸化炭素の含有率を0.1%以下に維持できる能力を有する換気のための設備を設けること。

 

 現在、フィットネス施設では、トレーニング機器の共有により、機器の使用前後にスタッフによるアルコール消毒をこまめに行うなど徹底した安全対策が行われているようですが、スタジオでの運動プログラムでは狭い空間で、複数の集団による運動が実施されるため、各地の施設が運営を自粛されているようですね。免疫効果を高めることが自衛手段の中で、本来は健康維持・増進のための行動が制限されるとは悩ましい事です。一部、直接対面する事を避けて、ネットを活用しての運動プログラム指導の提供が積極的に活用されているとのニュースもありました。

 

プロ野球NPBもサッカーJリーグも公式戦開催が延期され、本日11日には高野連の臨時運営委員会にて19日開幕予定の第92回選抜高校野球大会の開催について開催決行か中止か判断が下されるようです。

今は「感染拡大スピードを抑える」ために、国民全員が協力しなければならない期間ですが、それをいつまで続けるのか、政治的判断が大きく問われることになりました。

 

早く終息を! これが本音なんですけどね。

皆様、引き続き、こまめな手洗いと手指消毒、うがいを行い、免疫力を高めて行動しましょう。それでは、本日はこの辺で。

 

 

 

 

不特定多数の方が施設に来館した時の対応

 

新型コロナウイルスの影響でスポーツクラブ利用者感染

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、企業や自治体が、ついに非常時モードに入ってきましたね。

 

昨日26日、政府は感染の拡大防止に向け、今後2週間の大規模イベントの中止や延期を要請しました。これを受けて、企業説明会やラグビーの試合などの中止や延期が決まりました。大手企業などは社員を原則在宅勤務に切り替えるところも相次ぐ模様ですし、感染者が増える北海道は、道内全ての公立小中学校を休校するよう市町村に要請しました。学校の卒業式、入学式も控える時期で、混乱は必至ですね。プロ野球のオープン戦も無観客試合で実施するとの事で、感染・発症のリストと並行して、経済的ダメージのダブルパンチに見舞われる恐れが出てきました。

 

一昨日は、千葉県内で同じスポーツクラブ利用者3人に感染が確認されました。

NHK NEWS WEB  2020年2月25日 20時20分

千葉県は、これまで県内で新型コロナウイルスへの感染が確認された人のうち3人が、千葉県市川市にある同じスポーツクラブを利用していたと発表しました。クラブの利用者や従業員、およそ600人を対象に健康観察などを行うことにしています。

千葉県によりますと、このスポーツクラブは市川市市川にある「エース〈アクシスコア〉市川」です。

千葉県内では、中国 武漢からのチャーター機の帰国者を含めて13人の新型コロナウイルスへの感染が確認されていますが、このうち3人が、このスポーツクラブを利用していたということです。

3人が発症後、感染が判明するまでの間に利用していた日時は、それぞれ、
▽今月15日の午後1時45分~午後3時半、
▽16日の午後0時半~午後4時、
▽18日の午後1時半~午後5時で、
どの器具などを使っていたかは判明していません。

3人がスポーツクラブを利用した際に感染したかどうかは分かっていないということですが、千葉県は、同じような時間帯に利用していた人や従業員、合わせておよそ600人に個別に電話して健康観察を行うということです。

千葉県は「いつもと違う症状があれば、休暇の取得や外出の自粛に努めるようにしてほしい」と話しています。

一方、スポーツクラブは25日から来月3日まで自主的に営業をとりやめ、施設内の消毒などを行うことにしています。

スポーツクラブの運営会社は「感染の原因は、まだ分かっていないが、万が一の2次感染、3次感染を未然に防ぐため、消毒や備品の交換作業を徹底し、安心して利用してもらえるようにしたい」と話しています。

このジムは3月3日まで臨時休館を決定。同ジムを使う約600人は、濃厚接触者として今後 健康観察などを行うということです。

プール施設は、単独の所もありますが、大抵は軽運動室やトレーニングジム併設の施設も多数あります。

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レーニングジムでは、マシントレーニング後に機器を消毒するといっても完ぺきではありませんし、スタジオプログラムでは、密集した室内で有酸素運動等を行うわけですから、感染者がいた場合、当然リスクは高いですね。

これに輪をかけて、市販のマスクやアルコール類は入手困難ときています。100円ショップでは、マスクが入荷しない代わりに、マスク用ガーゼにゴムを使って、手作りマスクで凌ぐことを店頭で掲示されておりました。

 

プールでの消毒管理

先日の中国当局の発表では、新型コロナウイルスエアロゾル感染の可能性があることを指摘しています。そのため有識者の間では、サウナ室、マッサージ浴場や鍋の蒸気によってエアロゾル感染を引き起こしてしまうと考えられています。

エアロゾル感染とは人体から出る飛沫を指します。蒸気が飛沫となって空気中に長時間漂うことで、無接触でも感染するリスクが増えます。温浴施設やジャグジー風呂などの利用も注意が必要ですね。

 

基本は手指を石鹸を使って丁寧に丁寧に洗って、流水で良く流すことが基本です。

手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています。

アルコールが手に入らない場合ですが、プールやお風呂の消毒でも使われている薬品として、「次亜塩素酸ナトリウム」があります。

 

福岡市 消毒用アルコールが無い場合の除菌・消毒について(抜粋)  https://www.city.fukuoka.lg.jp/hofuku/hokenyobo/health/kansen/nCorV_3.html

屋内の消毒・除菌

 ドアノブなどの身の回りの物の表面の消毒には、「次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)」が有効であることが分かっています。

次亜塩素酸ナトリウムは、一般的に「塩素系漂白剤」として販売されています。

※注意※次亜塩素酸ナトリウムで手の消毒をすると、手荒れの可能性があります。

 

次亜塩素酸ナトリウムを使用する場合、製品に記載されている濃度をもとに、薄めて使用してください

 

例)原液濃度が6%の場合の0.1%への薄め方

2リットルのペットボトル1本の水に対して、約33ミリリットルを入れます(ペットボトルのキャップ約6杯から7杯、キャップ1杯は5ミリリットル)

 

手指がよく触れる場所は、ペーパータオル等に十分に薬液を含ませて拭き、自然乾燥させる。濡れている場合には水分をふき取った後、ペーパータオル等に十分薬液を含ませて拭く。

※手指がよく触れる場所の例…ドアノブ、窓の取手、照明のスイッチ、テーブル、椅子、電話機、パソコンのキーボード、水道の蛇口、洗水レバー、便器のフタ、エレベーターやオートロック、コピー機等のボタン

 

 

プール管理でいいますと、プール水は次亜塩素で消毒管理がされております。ここで使用される次亜塩素は、次亜塩素酸ナトリウムアルカリ性です。塩酸又は食塩水を電解することにより得られる次亜塩素酸を主成分とする水溶液を次亜塩素酸水と言います。こちらは酸性で、次亜塩素酸ナトリウムより数十倍から数百倍の高い消臭力と除菌力があります。

 

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い
 
次亜塩素酸水
ニオイ
基本的に無臭
強烈な塩素臭
刺激性
なし
刺激性あり。酸との混合で有毒ガスが発生
除菌
効果あり
高濃度(100ppm以上)にすれば有り
消臭
効果大。臭いそのものを分解
効果小。塩素臭が残る
人体影響
無し
有り(タンパク質を腐食する作用があります。)

 

人体への安全性では、次亜塩素酸水は飲んでも安全で皮膚に触れても影響はありません。一方で、次亜塩素酸ナトリウムは塩素系漂白剤に使われており、皮膚に対して刺激が強いので、必ずビニール手袋などをして直接皮膚に触れないようにする必要があります。また、次亜塩素酸ナトリウムは臭いも強烈な刺激臭があり、その点においても、ほぼ無臭の次亜塩素酸水とは違います。

 

皆様は、お間違えの無いようご注意ください。

 

それでは、外出後に手指消毒、うがい、栄養のあるものを摂取し、快眠を心がけてください。

万が一、新型コロナウイルスに感染してしまったとしても、発症しないように体調万全でいることで凌ぐしか、今の私たちには他に方法が見つからなさそうですから。

(一番良いのは、自宅に引きこもって生活する事だそうです。)

働き方改革の取組み

 

長時間労働の問題

世間では、新型コロナウイルス拡散の影響で、いち早く在宅勤務の指示やフレックスによる時差通勤を取り入れるなど、従業員の安全と同時に事業継続の重要性からこうした方針を打ち出した企業があります。また先週末のニースを拝見しますと、全国各地で人が多く集まるマラソン等のイベントなどは、自主的に中止、あるいは延期されています。

 

本日の昼頃に、政府の対策基本方針が決定されたようです。

基本方針では感染拡大の防止策を講じ、患者が増加するペースを可能なかぎり抑えるとして、国民や企業に対して、発熱などかぜの症状がみられる場合、休暇の取得や外出の自粛などを呼びかけています。

またイベントの開催は一律の自粛要請は行わないものの、感染の広がりなどを踏まえ、開催の必要性を改めて検討することなどを求めています。

一方、今後患者数が大幅に増えた地域では重症化した患者向けの医療体制を確保するため、症状が軽い人は自宅での安静・療養を原則とするほか、診療時間や動線を区分するなどの対策を講じたうえで、一般の医療機関でも患者を受け入れるとしています。

 

いったい、いつになったら落ち着くのでしょうか。ちなみに私は花粉症で週末はくしゃみで大変でした。

何れにせよ、自己の免疫を低下させる事なく、こまめな手洗い・アルコール消毒ちうがいを行う事しか防衛手段がなさそうですね。

またマスクの着用は、他人に飛沫を飛ばさない事のエチケットのようです。

 

働き方改革のこと

さて、冒頭で紹介しましたが、企業の従業員に対する対応はまちまちですが、飲食や販売等のサービス業では、「店舗の営業を止める(休業)」か、「スタッフはマスクを着用しての接客対応と手指消毒・うがいの励行」のどちらかの対応しかなさそうですね。只でさえ人手不足の折、大変厳しい状況を向かえておりますね。

折しも、2020年4月より、中小企業にも「働き方改革」の一環で、時間外労働の上限規制が適用されます。

 

ちなみに長時間労働が起きる原因は、主に以下の4つであるとされています。

・上司のマネジメント不足
・企業全体の雰囲気
・人手不足(業務過多)
・個人の特性

今回のようなウイルスによる社会的な要因は、業務過多による人手不足ではないですが、中小零細企業によっては、これが原因で事業継続が不可能となり、倒産といった最悪のケースになる事もありえます。

とんでもないリスクですね。

 

プール監視員のこと

プール管理の業界も、一昔前に比してスタッフを集めることは大変困難な時代になりました。

通年営業のプールは勿論の事、夏季の、いわゆる短期間に開催されるプールでは、場所によっては50名から100名のスタッフを集めなくてはならない為、以前からスタッフ確保の難易度は高かったのですが、昨今は、本当にあらゆる手法を駆使しないと必要数を確保することは難しくなりました。

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この為、夏季のプール運営では、スタッフを上手く集めることが出来なかったり、学生の試験期間と重なったりすると、一部のスタッフに出勤が大きく偏る傾向があります。

勿論、短期間で沢山稼ぎたいという強者もおりますが、絶対数が不足していると、プール責任者をはじめ、一部のスタッフが過剰な出勤によって、この人手不足のピンチを乗り越えるといったケースが往々にして見受けられます。

今年の夏は、2020東京オリンピックパラリンピックの開催年と被るので、都心部のプールでは監視スタッフの確保が今から大きな課題となっております。

 

(果たしてコロナウイルスの影響で今年の東京五輪は無事に開催できるのでしょうか?)

 

時間外労働の上限規制

2020年4月より、時間外労働の上限規制が中小企業にも適用されます。

私たちプール管理の業界では、以前から一般的に夏季は繁忙の為、先ほども述べましたが、人手不足により、一部スタッフの過剰な出勤で対応するケースも多々ありましたが、近年は、労働環境の見直しにより、各社ともあらゆる創意工夫によって、この課題に正面から向き合って、懸命に対応しておるようです。

 

厚生労働省働き方改革特設サイトにも詳細がありますので、ぜひ参考にして下さい。

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 さて、そうした中で企業としては、スタッフの時間外労働時間をこれまで以上にしっかり管理しなければならないのですが、できるだけシンプルに管理する事が良いのではないでしょうか。

そこで、今回の改正ポイント等を確認した所、以下の考え方が良さそうです。

 

1.特別条項付き36協定を締結する。

2.一定の要件を満たすことで、年6回まで月45時間を超える事ができる。

(一定の要件)

  • 平時の残業時間上限は、1ヶ月で45時間、1年で360時間。
  • 特別条項を利用した場合、1年で合計6ヶ月の間だけ、月の残業時間上限が100時間まで伸びる。(休日労働の時間も残業時間に含める)
  • 特別条項を利用した場合、1年720時間以内の残業が認められる。
  • 特別条項があっても、残業時間には複数月平均80時間以内の制限が設けられる。(休日労働の時間も残業時間に含める)

 

という事から、

◎残業(時間外+所定休日+法定休日)は、

 通常月 40時間×6回

 繁忙月 80時間×6回

これを上限に管理することです。

 

この時間数は上限ですから、スタッフの方に対して無理な働かせ方は避けねばなりません。

基本は、長時間労働が起きている原因をしっかりと自己分析し、改善しなければ、結局は人手不足や藤堂環境は改善されず、その産業自体が衰退していく事に繋がります。

 

プール監視の仕事に限らず、サービス業全般に言わることは、単純に時給が良いというだけでは、業務を選んでもらえなくなってきております。

仕事を通じて得られるもの、サラリーは勿論ですが、それ以外の経験・人脈・専門スキルなど、付加価値が得られるかがとても重要です。

 

時間外労働の上限規制に対応していくためには、従業員さんの正確な労働時間を把握できる体制を整えることや締結している36協定の見直しも必要になってきます。ただし、働き方改革としては、残業を一定の範囲内に抑制することで労働者のワーク・ライフ・バランスを改善していくことが求められているため、生産性向上の取り組みとあわせてさらに踏み込んだ対策が必要ですね。

 

 

それでは、本日はここまでとします。

人間の集中力について

 

人間の集中力はどのくらい?

一説には、人間の集中力というのは、集中している持続時間や深さにリズムがあるそうです。それは、「15対45対90の法則」と呼ばれているそうです。つまり15分、45分、90分という事ですね。

そういえば、小学校の授業は45分位だったと思います。また大学の講義は90分位ですね。とはいえ、概ね30分位が集中力の限界だというも言われております。

 

集中出来る持続時間については諸説ありますが、一つの例としては、

 ・完全に集中できる時間は、10~15分程度

 ・集中できる時間は、20~30分程度

 ・ある程度集中できる時間は、45~50分程度

 

当協会でも安全講習会を開催しておりますが、1講義45分を目安に実施しております。受講者の皆様が集中して講義に参加していただくことで、より良い効果が得られる事を重視しております。また座学と実技講習を合わせて実施しており、適度に身体も動かすことも良い効果が得られると考えております。

仕事や資格試験の学習をするうえで、集中力の持続時間を上手く活用し、効率性を高めることで、働き方改革や資格の取得などに繋げることが必要ですね。

 

プール監視員の集中力について

プール監視員は監視に対する集中力が散漫になることを避けるため、監視場所で配置交代を行います。プール監視業務は、遊泳者の数や幼児や成人、高齢者などの遊泳者の属性により危険度が刻々と変化します。

温水プールにおいて、平日の日中に市民開放で一般遊泳者のみが利用している時間帯で、かつ数名の遊泳者の利用しかない時などは、監視状況下においてあまり変化が起こらない為、そうした状況下で監視を継続することは、監視員の集中力が低下し、それによって事故等の異常発見の見落としに繋がる恐れがあります。

そこでプール施設により異なりますが、一つの監視場所に対してプール監視員は20分から30分程度、長くても45分程度を目安に監視場所を交代します。

 

これはプールの混雑状況や監視するコンディションにより、まったく同じ施設であっても監視時間を柔軟に変更させる事で、プール監視員の集中力を維持させる工夫が安全に繋がります。

 

夏場のレジャー型プール施設においては、平日と土日祝日でプール場内の混雑状況が全く異なるケースや炎天下で湿度や外気温が異常に高かったり、直射日光でプール監視員が疲労する等、集中力が異なるケースが発生します。また水面の反射や直射日光下の監視は目の疲労が起こり、肉体労働のように身体を酷使していなくとも疲労感が蓄積されます。

 

プール監視責任者は、その日の監視状況や監視員の人数、監視員各位の経験値、体力等を総合的に勘案し、監視時間を柔軟に設定する必要があります。人間が監視を行う以上、機械ではないので、この辺を自動化することはハードルが高く、いわゆる経験値に頼る部分がまだまだ大きいのではないでしょうか。

 

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交代勤務の必要性について

プール監視員の集中力を持続させるため、定期的に監視場所を交代させることで、心身に変化を与えることで気持ちを切り替えるという手法を用います。

心身を休めるためには、休憩をとることが最も望ましい方法ですが、頻繁に休憩を取ることはプール監視員の出勤人数を増やす事になり、どこのプールでも安易に実施することは難しいのが実情です。

 

そこで、監視を行う配置場所を適宜変更し、プールの安全を確保しつつ、監視員の集中力の維持を図る手法を取り入れております。監視場所を交代する中で、監視台からの監視やプールサイドから監視の他、有事の際に駆けつける待機要員として、待機という監視ポジションも設定し、監視場所をローテーションして対応することが一般的です。

 

同じプール監視業務であっても、監視場所の交代による持ち場の変更により、監視するポイントに変化が起こります。競泳を主目的に利用されるプールと水深の浅い幼児用プールでは監視するポイントが異なります。

これらのことから、プール監視員の気持ちがリセットされ、集中力の低下を防ぐことに繋がります。

 

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配置場所の変更による変化の例

ア)利用者による違い

 ・幼児用プール:幼児や保護者に対する応対

 ・水深の深いプール:背のつく、つかない者に対する応対

 ・プールの出入り口付近:新規来場者や退水者に対する応対

 

イ)監視環境の違い

 ・日差しの状態:直射日光、日なた、日陰、水面からの反射

 ・視界の違い:見通しの良い場所、悪い場所(工作物の陰)

 ・快適差の違い:湿度の高い場所、風通しの良い・悪い場所

 ・注意内容の違い:メガホンを使用する場所、対面で案内をする場所

 

交代時の注意事項

プール監視員の交代では、監視行為が中断されることが絶対にないようにして交代を行います。

 

交代時の主な注意事項

ア)交代は次の交代する監視員が到着してから

 交代要員が見えたからと、安易に移動しないことを基本とします。必ず交代要員が到着し、引継と連絡事項を確認してから監視場所の移動を開始します。引継と連絡事項が特にない場合においても、「特にありません」ということを確認します。

 

イ)引継時にプールに背を向けない

 監視に使用している用具(メガホンやトランシーバー等)を確実に受け渡しを行います。慌ててトランシーバーを水中に落下させて、それにより監視が中断することが無いように特に配慮します。引継と連絡事項を行うときに監視が中断しないようにするため、原則としてプール面を向いて、異常の有無を確認する為に「指さし確認」を行うことも有効です。その際、プール監視員が監視台から降りて交代する際は、交代に来たプール監視員がプール面をしっかり監視していれば、監視台を降りる時は背負向けて素早く交代すれば問題はありません。

 

ウ)引継に必要な措置を講じる

 繁忙期で混雑状況が激しいなど、安全に関する引継事項が多い場合には、交代にかかる引継時間を延ばすなどして、安全を最重視した措置行うことが必要です。引継ぎは大変重要なため、不安全な状態にならないように特に注意が必要です。交代にかかる引継は、その日特有の変化等を伝えるものです。またベテランの監視員とビギナー監視員が交代した場合は、不慣れな監視員が監視を行うことによって、不安全な監視場所とならないことが必要です。この為、ビギナー監視員にベテラン監視員をマンツーマンで暫く指導するなどのサポート体制をとる工夫が求められます。

 

エ)交代の頻度

 プール監視員の交代は、その頻度が多すぎると引継等にかかる時間が多くなり、ローテーションを一巡するまでの時間が長くなり、その結果、業務への支障が大きくなったりします。しかし、少なすぎると監視業務の集中の低下につながります。このため、プールの混雑状況等に合わせた適度な頻度での実施が必要です。概ね、目安としては、20分~45分程度の範囲での交代が適切です。

 

人間の集中力の持続時間を考慮し、マンパワーによるプール監視活動の効果を高め、各プール施設におかれましては、安全なプール管理に取り組んで頂ければ幸いです。

それでは、本日はこの辺で。

監視の限界を科学的に明らかにする

 

監視の限界を科学的に明らかにする

世の中は進化して便利になるという事で、最近はあらゆる産業で人間によるタスク処理が、AIやIOTを活用した効率的で正確なシステムの導入によって、どんどん進化されております。そして、これにより効率化な働き方の改革へと繋がっております。

警備業界であれば、セコムやALSOKが良く知られておりますが、いわゆる機械警備として、以前より建物への不法侵入者に対するアラート信号による遠隔監視システムが導入されております。

近年では警備ロボットの開発により、ビル内や駅構内の警戒業務を人の代わりにロボットが担う方向で進んでいるようです。プール監視の業界では、一部にプール監視システムを導入しているハイテクな施設もあります。但し、どちらも警報システムですから、異常発報後には、人が駆けつけて対応することが必要となるので、全自動ではありません。

また、プール監視システムはシステム自体が大変高価ですから導入は難しく、学校プールをはじめとした各地の公共施設プールにおける監視活動は、当分の間は人間の目による監視活動が主流であることは間違いないでしょう。

 

毎年繰り返されるプール事故

プールに関しては、毎年残念ながら事故のニュースを目にします。

私たち協会は、「プール事故ゼロ」を目指して活動しておりますが、NPO法人Safe Kids Japanさんは、2017年2月より日本スポーツ法支援・研究センターさんと、学校管理下におけるスポーツ事故の予防について取り組んでいらっしゃいますので、本日はこの場を借りて活動の内容等をご紹介させて頂きたいと思います。

2017年8月には「サッカーゴール、組体操、ムカデ競争」について、2018年3月には「野球に関する事故」について検討され、更に、毎年のように繰り返されるプールでの溺水を予防するために、夏前にはなんらかのメッセージを出したいということで、2017年秋から「プール事故予防」のシンポジウム開催に向けた検討を開始し、2018年6月に、「これで防げる 学校体育・スポーツ事故ー繰り返されるプール事故から子どもを守る」と題してシンポジュウムを開催されました。

私たちの関係者もこのシンポジウムに参加させて頂き、大変勉強になりました。

詳細は、下記にサイトアドレスを記載しておきますので、ご一読下さい。

Safe Kids Japan シンポジウム ふりかえり https://safekidsjapan.org/project/swimminginjuryprevention/

 

 

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これに関して、yahooにも、NPO法人Safe Kids Japanの理事長で小児科医でもある山中龍宏先生により「有効な溺水予防とするためのプール監視に向けた提言」として、3つの項目をあげておられます。

 

1)監視の死角を把握する

監視できる範囲には限界があり、水面の反射による死角が必ず生じる。水面の反射は外光、照明、天候などで変わるので、自分のプールで反射をチェックする。監視台の利用や監視者の移動によって死角をコントロールする。

 

2)指導方法・運用方法で補う監視の限界

監視役が何人いたとしても、自由に泳ぎ回る児童・生徒を十分に見守ることは難しい。児童・生徒への指導方法やプールの運用方法で、監視の限界を補うことが求められる。

・生徒同士のバディシステの徹底

・見学生徒による監視補助や報告

・コース利用のルールの設定(一方通行等)

・水泳帽子の色分けやナンバリング

・幼稚園や保育園における「プールを使わない」水遊びの実施

 

3)テクノロジーの導入と効果評価

・新しい「溺れ予防デバイス」(例:KingiiPLOOTA)の利用

・プール予防監視システム(例:ポセイドン)の利用 

【報告】監視の限界を科学的に明らかにしたシンポジウム「繰り返されるプール事故から子どもを守る  https://news.yahoo.co.jp/byline/yamanakatatsuhiro/20180814-00093113/

 

非常に参考となる提言です。

これらを踏まえ、プール監視員には、より実践に即した監視能力向上の教育訓練が必要とされます。

 

山中先生は、yahoo記事の最後に、消費者庁は、溺れるのを防ぐ一番の方法は保護者が常に「目」を離さないことと指摘しているが、それよりずっと有効な方法は保護者が常に子どもから「手」を離さないことである。欧米では、幼児の溺水予防には「保護者の手が届く範囲で泳がせましょう」と指導している。次に消費者庁からメッセージを出すときは、「目」ではなく、「手を離さないで」と指摘してもらいたい、と書かれております。

プール管理者は、保護者に対して「手の届く範囲で」を普及させていきましょう。

 

それでは、本日もご安全に!