暖冬を実感!
暖冬を実感しますね。
首都圏は昨日もかなり暖かく3月並みの陽気でした。
本日も最高気温が17℃予想で、朝から暖かく、通勤時にも身体が強張らないので楽です。(^^♪
とはいえ、今年の暖冬で雪不足による経済的な弊害のニュースが聞こえてきます。
雪不足によるスキー場や除雪車の出動縮減による業者の売上への打撃など。
豪雪による弊害もありますが、雪を使ったイベントなど観光業への影響も大きいようです。雪不足は、雪解け水の減少につながり、生活水としての水不足や農業への影響も考えられます。
大型台風や豪雨災害、そして暖冬による雪不足、近年は環自然境の大きな変化にさいなまれる時代になりました。日頃の備えの大切さをもとに、今一度、身の回りの点検と準備が必要ですね。
天候によるプールへの影響
プール運営では、特に夏季営業のプールでは、その年の夏の天候により集客に大きな影響があります。
記憶に新しいところでは、2018年の夏は酷暑でした。最高気温が35℃を超える日が多数あり、外出を控えた方が良いといった状況でした。プールの水温も気温に比例してどんどん上昇しました。元来、プールに冷却装置など備えているような施設はありませんので、屋外プールでは、夜間に外気温が下がらないとプール水温も下がりません。
この為、涼を求めてプールに来ても、「ちっとも水が冷たくない、気持ちよくない!」という状況になります。
安全管理の面でいえば、熱中症のリスクから外気温が高温の場合、屋外での活動を禁止・制限する必要があります。
屋外プール開催については、水温が22℃未満は身体の影響があるとして下限値の目安がありました。
プール開催基準の目安
学校での水泳の授業や公共施設でのプール開催基準の目安として、
・水温+気温=45℃以上
・水温+気温=50℃以上
といった指標が設けられ、運用されてきました。
厚労省の「遊泳用プールの衛生基準」にも、原則として22℃以上とすることが明記されております。(ちなみに競泳の場合は水温が24℃位が良いといわれております。激しい運動になりますから入水時はヒヤッとしますが、レース中はコンディションとして最適になりますね。)
ところが、水温と気温の合計値の目安である上限値には、これといった目安がありませんでした。一昔前は盛夏の時期であっても、外気温が35℃超えるようなを日はそうそうありませんでした。しかし、現在では夏場の屋外活動では、熱中症リスクが大変大きくなりました。2018年の経験から、翌年の夏季プール開催については、上限の目安として、水温+気温=70℃や75℃といった指標で運用した施設が多かったようです。
いずれにしても、暑い夏の時期に一時の涼を求めてプールや海水浴、河川での水遊びに行くわけですが、水温が高くなりすぎて気持ち良さが半減する時代になりました。
そして昨年の2019年の夏は、全国的に冷夏になり、多くの夏季開催のプール施設では集客への影響が大きかったのは記憶に新しい所です。
夏なのに、ぼんやりしたお天気の日は集客もさることながら、売店のアイスやジュースの売れ行きも芳しくありません。プールスタッフも閑散した施設では、水面監視をする際に集中力の持続が意外と難しくなる等の影響もあります。
今年の夏は、東京オリンピック・パラリンピックの開催があり、東京圏のプール施設では夏季プール開催の時期と被ります。人手不足の影響で、プール施設の監視員や受付スタッフの不足が懸念されますので、プール営業の開催そのものが心配されますし、新型コロナウイルスの影響が尾を引いて五輪開催の足を引っ張らなけれよいのですが・・・。
屋外で営業展開する集客施設は、遊園地を含めて天候の影響が大きく影響されることは周知の事ですが、平年並みというのがいかにありがたいことか実感される今日この頃です。
本夏開催予定の屋外プール施設の運営者の皆様におかれましては、例年以上に早めの準備が良いと進言させて頂きます。
プール監視スタッフの教育研修や施設運営について何か相談事がありましたら、当協会事務局までお早めにご相談下さい。