新型コロナウイルス問題について

 

私たちはどうすればよいのか?

中国の湖北省武漢市を中心とした新型コロナウイルスによる肺炎がが巷を賑わせております。

昨日のニュースで、日本でも奈良県のバス運転手が感染したとの事。

武漢市に渡航歴が無いことからバス車内で感染した可能性が高いようで、これは人から人への感染ですから、これはパンデミックになると考えて行動するしかなさそうです。

私たちの出来る防衛手段は、せきやくしゃみによる感染を防ぐため、マスクの着用が有効だそうです。但し、マスクの外側にウイルスが付着している恐れから、着用中や捨てる際に触れないことが大切だそうです。そして手洗いをしっかりする事、うがいは水よりイソジンなどのうがい薬が良いようです。

接触した可能性により発熱や体調不良を感じたら、早めの受信が感染ぼ拡大防止に繋がるとのことで、風邪やインフルエンザが流行る時期に重なり、大変な事になりました。

不要不急の外出を避けるのがベストと考えられますが、仕事や学校、日常生活では買い物など社会生活を送るうえで、そうもいかないのが現実ではないでしょうか。

 

プールで感染する病気とは?

さて、話は変わりますが、遊泳用のプールではプール水を介して感染する病気があります。ウイルス性疾患では、一般に、プール熱といわれる「咽頭結膜炎」、はやり目の「流行性角膜炎」、目の充血や強い痛み、目ヤニを伴うアポロ病ともいわれる「急性出血性結膜炎」、みずいぼの「伝染性軟属腫」などがあります。

 

咽頭結膜炎(プール熱

アデノウィルス(3,4,7型)が原因で、接触感染により発症し、夏から秋にかけて小児や学童に流行します。主症状は、午後から夕方にかけて高くなる39℃前後の発熱、のどの腫れと痛み、リンパ節の腫れなど咽頭炎の症状及び結膜炎です(潜伏期3日~5日)。咽頭結膜熱は、「感染症予防法」による五類感染症です。

 

流行性角結膜炎(はやり目

アデノウイルス(8、19、37型)が原因で、接触感染により発症します。プール水よりもタオル類の共用などにより感染する可能性が高いため、タオル類の貸し借りは避けるようにします。流行は、春から夏にかけてみられ、主症状は、結膜と角膜の炎症による流涙、充血、目やに等です。乳幼児や小児では、偽膜をつくり易いのが特徴です。耳前リンパ節腫脹がみられることもあります(潜伏期5日~7日)。流行性角結膜炎は、「感染症予防法」による五類感染症です。

 

急性出血性結膜炎(アポロ病)

急性出血性結膜炎は別名アポロ病といいます。これは、アポロ11号が月面着陸を果たした1969年に世界的に流行した病気だからです。日本では翌1970年に大流行しました。エンテロウイルス(70型)、コクサッキーウイルス(A24型変異株)が原因で、接触感染により発症します。急な発症で、眼痛、充血、目やにが主症状です。耳前リンパ節腫脹がみられることもあります(潜伏期1日~2日)。急性出血性結膜炎は、「感染症予防法」による五類感染症です。

 

伝染性軟属腫(みずいぼ)

ポックスウイルス群による飛沫感染で発症します。皮膚に中央部のくぼみとやや白っぽい光沢のある1㎜~10㎜の丘疹(半球状隆起)が現れます。

 

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予防としては、咽頭結膜炎と流行性結膜炎はアデノウィルス、急性出血性結膜炎は円テロウィルス、コクサッキ―ウィルスによって感染しますが、汚れの少ないプール水中では、残留塩素濃度0.4㎎/ℓ~1.0㎎/ℓで不活性化が可能といわれています。

従ってプール管理者は、プール水の塩素消毒を徹底して行うとともに、利用者に対して、水泳後のうがいと流水による手洗い、洗眼を徹底させ、また、タオル、ハンカチ、目薬などを他人と共用させないこと等が効果的な予防法です。

みずいぼも、タオルの共用禁止、更衣室の床の清掃と乾燥、ビート板や遊具等の清潔及び水泳後のシャワーによる十分な身体の洗浄を行うことが大切です。

目のウイルス感染症予防は、洗眼が有効と言われておりましたが、近年、水道水による洗眼は、塩素で角膜を負傷する危険があるといつ学説があります。この為、ゴーグルの着用が推奨されます。学校では児童生徒の体質によっては、学校医の指導のもと、プール遊泳後に防腐剤無添加の人工涙液の点眼や、簡単に水道水で目の周りを洗うなどの対応も必要であるとされております。

 

やはり、健康第一が基本です。

寝不足、運動不足、栄養不足は体調を崩す原因になります。

風邪をひいたら、とにかく暖かくして睡眠をとることが一番です。

日頃から、正しい「手洗い」「うがい」を習慣化しましょう。